ここ、福知山線武田尾旧線は生瀬を過ぎ道場まで武庫川の渓谷沿いに単線が続きますが、その途中にあるのが武田尾駅。1面2線の交換のできる駅でこの頃は懐かしい腕木式信号機も残っていました。そんなマニア垂涎の秘境駅も、1986年7月31日をもって新線に切り替わることになり、撮影に出かけた時の写真です。フィルム写真なのでスキャナーで取り込んだものですが、割と色が綺麗に出ているのには少しびっくりしました。防湿庫で保存していることもよかったのかも知れません。撮影は、1986年7月24日、廃線の1週間前でした。
↑既に旧型客車から12系急行用客車になり冷房も完備されるようになりましたが、旧型客車の聖地でもありました。
↑腕木式出発信号機の進行現示により上り急行が通過していきます。
↑下り特急「まつかぜ」が、武庫川渓谷を上ってきました。この特急も1986年11月1日、福知山全線電化に伴い廃止になってしまいました。
↑武田尾駅を通過し、エンジンを吹かして加速します。
↑今なら、エライ大騒ぎになるところでしょうが、まだこの頃の鉄ちゃんはホントのマニアばかりでした。
↑武田尾旧駅を出発する下り列車。後方に見える橋梁は、武田尾新線。1986年7月1日からはこちらを走ります。
↑武田尾旧駅に進入する上り列車。なんとDD51が重連でやってきました。
↑武田尾旧駅を通過する上り特急「まつかぜ」。下り線には急行が待避しています。この頃の福知山線では普通列車が優等列車との交換、または待避待ちで20分や30分停車は当たり前でした。
↑武田尾旧駅東方に位置する下り腕木式場内信号機とその下の通過信号機。今から思えばこの信号機の現示の状態ももっと撮っておくべきでした。