バーバ・ヤーガ 1題目
標題の単語を聞いてまず思い浮かべたのは「ムソルグスキー」の書いた「組曲・展覧会の絵(原題 : Картинки с выставки)」の中の第9曲「鶏の足の上に建つバーバ・ヤーガの小屋」です。「組曲・展覧会の絵」はムソルグスキーの友人で画家のハルトマンが急死、その後の遺作展を見て作曲したといわれています。

↑ ハルトマンの原画が残っていてバーバ・ヤーガの小屋をモ チーフにした置き時計のデザイ ン画になっています。この原画からはおどろおどろしい曲のイメージはわかないのですが・・・w

↑ 国際楽譜ライブラリープロジェクトより拝借しました。(Public Domainです)
原典は上記のピアノ曲ですが、フランスの作曲家「モーリス・ラベル」の編曲版があまりに有名で演奏会ではほぼこの曲が使われています。ただ、多くの作曲家が編曲していて日本の「近衛秀麿」もそのひとりです。残念ながらこの近衛秀麿版は聞いたことがありませんが。他にはロック版(EL&P)やシンセサイザー版(冨田勲)も存在します。
バーバ・ヤーガ 2題目
某ニュースを見ていて見つけました。ウクライナのドローンにつけられた名前が「バーバ・ヤーガ」です。


↑ もともとは農業用のマルチローターで、写真は6ローターですが他に4ローター、8ローターもあるようで、最大15Kgのロケット弾等を運搬できる能力があります。
「バーバ・ヤーガ」はスラブ神話に登場する老婆の姿の超自然的生き物で木製のすり鉢に乗って飛び回る、とされていることからこのドローンにつけられたのでしょう。

↑ 「ロシア民族の物語(1894年にモスクワのV.A.ガツク社から出版)」に描かれた「バーバ・ヤーガ」
出典 : https://en.wikipedia.org/wiki/Baba_Yaga
バーバ・ヤーガ 3題目
バーバ・ヤーガ(Баба-Яга, Baba Yaga)の Баба=Baba ですが、スラブ語圏では「老婆」という意味になります。日本では祖母=おばあちゃんの愛称として「ばぁば」が使われていますが、まさに読みと意味が一致しているのはおもしろいことです。ただし、同じスラブ語圏でもポーランド語、ロシア語では年老いた、汚らしい、または愚かな女性を指す軽蔑的なことばとされているので、この地域でおばあちゃんに対して「ばぁば」と呼ぶのは憚れるかもしれません。 (出典 : https://en.wikipedia.org/wiki/Baba_Yaga)
最後に「バーバ・ヤーガ」のイメージがつかみにくいのでChatGPTに描いてもらいました。ちゃんと鶏の足の上に建つバーバ・ヤーガの小屋も描かれていて雰囲気出ていますwww


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