大阪弁が話題になった番組があったらしい・・・そこで転勤地の方言を思い出してみた
現役時代、兵庫県下を中心に11箇所を転勤したものからすると「ところ変わればことば変わる」のを身をもって体験しました。もともと東灘区に住んでいたのですが最初の勤務地垂水。ここは、播州と隣り合わせなのでかなり播州弁が聞こえてきます。
- ごうわく・・・腹が立つ(あいつ仕事せんからごうわくわ)・・・これは最初何を言ってるのかイミフでしたwww(ただし播州一体で使われているよう)
- てれこ・・・反対のこと(おまえ、服てれこに着とる)・・・これも同様
- (番外)黄色いおそば・・・方言とは何の関係もないのですが、初任地の垂水の食堂の麺類には、一般的なうどん、そばがあったのですがなんとそばが3種類あるのです。日本そば(普通の茶色いもの)、ざるそば、そして黄色いそば(これはいうまでもなく中華麺ですが、出汁には普通の日本そばの出汁を使います)。確か姫路の駅そばが中華麺に日本そばの出汁を使っていたと思うのでその影響かもしれません。懐かしい思い出です。その食堂、今もあるかどうかはわかりません・・・
次に行ったのは明石。ここは地理的に垂水の隣なのであまり違和感はなかったのですが・・・
- ぐつ悪い・・・そんなやり方しとるとぐつ悪いで(そのやり方は具合が悪い)これも播州一体で使ってるかな?
- ほな・・・ほな帰ろか(ボチボチ帰りましょか)・・・これって、明石で覚えて大阪で「ほな帰りますわ」って言ったら通じませんでしたwww
加古川。ここに行ってとにかく面食らったのはこれ
- らく・・・行っていきなり電話に出たら、「○○するのらくですか?」と聞かれて答えに窮しました。○○できますか?、という意味であることを理解するのに3日かかりました
- あるこー?・・・歩こうじゃありません。疑問形の「○○したことがありますか?」がなぜか「こー?」に変形します。「野球しとんこー?」で「野球したことがありますか?」これは、なんとなくわかりそうなものですがいきなり言われると面食らいますwww
次は一気に西播の広畑。ここも播州なんで明石、加古川とそんなに違和感はありませんでしたが・・・
- だんない・・・問題ない。 なんかしくじったら「だんない、だんない」と慰められたものですwww
- なんどいや・・・○○どいや、はよく使われます。何をしてるの!!と怒りの場面で使われます。あと、「だれどいや」(単に誰ですか?ではなく、自分にとって不都合な相手に怒りを込めて使うことが多い)
一旦神戸に戻り、その後洲本へ。淡路も独特の方言がたくさんありました。
- ○○だぁ・・・昨日のテレビおもろかっただぁ?これぐらいだと、十分に通じます。
- がいに・・・非常にとか、ひどく、という意。今日はがいに寒い。
- ばー・・・年配のご婦人がよく使っておられましたが、婆のことではありません。○○ばっかり。このごろ、あめばー降りよるの~。
- ほーよ・・・相づちを打つ時によく「ほーよ」と言われます。
- (番外)島まつり・・・毎年8月の第一金曜日~日曜日に洲本で行われ、その中でおどり大会があるのですが、これはまさに阿波おどりで、地元の連以外にも徳島からもやって来ます。昔、蜂須賀の阿波藩だった名残なんでしょうか。
また神戸に戻りましたが、その後は再び東播の三木へ。ただし、ここも播磨地域なんで違和感はありませんでした。そして、3回目の神戸の後は初めて淀川を渡り大阪へ。本物の大阪弁の町www 大阪では、神戸や播磨の言葉が通じないことがよくあります。
- ○○しとん・・・典型的な神戸弁で通じなくはないですが完璧に神戸弁やね、と言われてしまいます。
- だぼ・・・相手を罵る播州弁ですが、大阪で「だぼか」と言っても生粋の播州人以外には通じません。
- 大阪に限らないのですがこのごろ気になるのが、姫路の発音。全国系のアナウンサーとかJR西日本のアナウンスで「ひめじ」とひにアクセントを付けるのが非常に気になるのです。わたしなどは「ひ」にアクセントを付けずに「ひめじ」と平板アクセントが一番しっくりきます。
播州弁については、下記のブログの考察が面白く参考になります。
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