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Syncthingを導入した

自宅でメインに使っているPC(Corei7 12700F+memory32G)以外に、ノートPCが2台(Corei5 4310M+memory8GとCorei5 7300U+memory8G)あります。ノートPCはメインPCに比べればかなり古いものですが、旅行時や外出時(アマチュア無線のロギングやデジタル通信用)には十分な性能です。ただ、悩むのがデータの同期です。最近のUSBメモリーは非常に小型で安価になったので外出時に作ったデータをUSBメモリに入れて持ち帰り、メインPCに移し替えるというようなことをやっていました。ところが、USBメモリが小型になった分紛失の可能性と同期の順番を間違えてしまうとデータを亡くしてしまうという重大な危険性があります。

One drive を使う方法もありますが、自宅LANの外にデータを出すことは秘匿性(まぁ、そんなに機密性の高いデータは扱いませんがwww)の点で少し心配です。いろいろ調べてみると今回の用途にぴったりのソフトが見つかりました。

H.P.には「Syncthingは、継続的なファイル同期プログラムです。2台以上のコンピュータ間でファイルをリアルタイムで同期し、第三者の目に触れないように安全に保護します。データはあなただけのものであり、どこに保存するか、第三者と共有するかどうか、インターネット上でどのように転送するかを選択する権利はあなたにあります。」(原文は英語)

Syncthing は One drive のようにクラウドサーバーを経由するのではなく P2P(Peer to Peer=PC同士が直接通信する)でファイルを同期するので秘匿性に優れています。前述のように実際に秘匿性を有するようなデータを頻繁にやりとりするわけではありませんが、やはり安心感があります。LAN内に限らず、インターネットに繋がっていれば外出先からでも自宅PCに同期できるのは非常に便利です。USBメモリを使うときのように抜き差しの必要もありません。

今回試用してみたところなかなか良好でしたので、インストール、使用法について備忘録的に書いてみたいと思います。

↑ https://syncthing.net/downloads/ からセットアップファイルをダウンロードします

↑ Syncthing についての説明。「NEXT」をクリック

↑ ライセンスについての説明。「NEXT」をクリック

↑ 設定についての説明。特にさわる必要はないので「NEXT」をクリック

↑ 私の場合はすべてにチェックを入れましたが各自の環境に応じて。「NEXT」をクリック

↑ インストールに当たっての最終確認です。特に問題なければ「Install」をクリックすれば完了です。

インストール後、このソフトにアクセスするには 127.0.0.1:8384 を使います。127.0.0.1 は一般的によく使われていますが、ポート番号(今回は8384)は他のソフトと被らなければ特に問題ありません。一般的な用途ではまず被ることはないと思われます。

↑ アクセスすると最初に出てくるメイン画面になります。当初は左上のフォルダーは「Default Folder」のみ、また右下の接続先デバイスは何もない状態となっています。この画面はセットアップがひととおり終わった画面なので、右下に接続先のデバイス(PC2台とスマホ1台)が表示されています。

↑ 右上の「メニュー」を押下して設定画面を見てみます。APIキーは外部ツールと連携するときに必要となりますが取りあえず今回は無視してください。但し、外部に漏れないようにするなど取り扱いには注意です。

↑ GUIの設定画面になります。GUI認証ユーザー名とGUI認証パスワードを設定すると次回ログインからはユーザー名とパスワードの入力を要求されます。なお、設定ファイルは「C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Syncthing\config.xml」になっていてテキストエディターで編集することもできます。取りあえず、ここまでで「閉じる」を押下して設定画面を終わります。

なお、ファイルを共有しようとするPCすべてに「Syncthing」をインストールしておく必要があります。いよいよ、共有フォルダーを作成します

↑ インストール直後は「Default Folder」のみが設定されています。場所は「C:\Users\user\Sync\Default Folder」になりますがフォルダーを追加することもできます。

↑ 移動運用した際に、Hamlogデータを同期できるように作成したフォルダーです。「フォルダーを作成」で任意のフォルダーを作成できますが、注意しないといけないのは「フォルダーID」です。

↑ フォルダーを追加すると上記のような画面が出てきます。フォルダー名、フォルダーID、フォルダーパスはすべて任意の名前にすることができます。(IDがあたかも一意のように見えますが任意のIDに変更できることに注意)ただし、フォルダー名、フォルダーIDは共有しようとするすべてのPCで同一のものにしておく必要があります。またフォルダーパスも任意の場所に設定できます。(フォルダーパスはPCによって変わってもかまいません。)

任意のPC(私の場合はメインPCになると思いますが)で共有フォルダーを作りたいときがあります。前述のようにフォルダーを作成して共有するPCを設定してやると共有先のPCに通知が入ります。

↑ メインPC以外のPCでフォルダーを作りメインPCを共有先に指定すると、この画面が現れます。このまま「追加」を押すと「test」フォルダーが作られます。

↑ この場合はソフトが指定した場所にフォルダーが作られることになります。(フォルダーパスの場所) なので、自分でフォルダーの場所を設定する場合はあらかじめフォルダーを作成しておかないといけないのと作成したフォルダーのIDを共有するPCすべてで同じにしておかないといけません。

まだインストールしてからあまり日が経っていませんが、今までのようにUSBメモリを抜き差ししなくても共有ホルダーにファイルを放り込んでおくだけで同期が取れるのは非常に便利です。また、スマホで撮影した画像をPCで見ようとするとメールで送る等のひと手間がかかったのですが、これも全く同様の処理で同期されます。しかも、設定すればすべてのPCに同じものが同期されます。

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